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2ヶ月のフランス滞在から考えるワーケーションのコツ

22 11月.2021

Asian Identityの藤岡です。

実は、8月末から11月頭まで2ヶ月強、フランスのパリからリモートで働いていました。

 

コロナの影響で様々な業務がオンラインで実施をできるようになる中で仕事(work)と、休暇(vacation)を組み合わせてしまう、ワーケーション(workation)という言葉を耳にされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、実際の僕の体験から普段と違う場所に行き仕事をする、ワーケーションのコツについてまとめてみたいと思います。

 

1)時間の使い方を冷静に把握する(特に睡眠時間を確保する)

ワーケーションでは、普段の仕事もしつつ、行った場所の観光などもする、ということになるので、単純に「すること」の量が増えることがほとんどだと思います。僕も最初のうちはその両方をしていることでまるで1日の長さがいつもより長くなったように感じるほどでしたが、実は睡眠時間にしわ寄せがきていました。

僕の場合はメインの職場があるバンコクと5時間の時差があるフランスで仕事をしていたので、タイ時間18時に仕事を終えたとしてもフランスでは13時、まだまだたくさん時間がある、という感覚になりがちでした。ただ、もちろんその分タイ時間9時の始業はフランス時間の4時なので、単純にフランス時間の午後を丸々観光していては確実に睡眠不足になります。

また、もう一つ盲点だったのは仕事で睡眠時間を削ってしまうケースです。タイ時間18時の終業時間も滞在先のフランスでは13時ですので、そのままフランスの夕方まで仕事をしてしまう、ということがありました。タイ時間ベースで始業、フランス時間で終業する、という形です。これも仕事をしている時は夢中ですし、外もまだ明るいので忘れてしまいがちでしたが冷静に考えるとタイ時間では朝9時から夕方22時まで仕事をしている勘定になります。

このようにワーケーションではともすると「時間が増えた」という感覚になりがちですが、1日が24時間なのに変わりはありません。冷静に自分がどのような時間の使い方をしているかを把握することがいつもに増して重要です。

ちなみに僕の場合は、眠い眠くないにかかわらずフランス時間の午後に強制的に昼寝の時間をとるようにしていました。

 

2)住む場所をあまり動かさない

人にとって環境、特に寝起きをする場所を変えるのは大きな変化です。ただ食事をとるにしても、どこにお店があるのかを把握する必要がありますし、ちょっとした買い物もどこでできるかすぐにはわかりません。時差がある場所に行く場合は、新しく1日の時間の使い方を変える必要もあります。

これは個人差が大きいと思いますが、僕の場合は感覚として2~3日ほどで望ましい時間と場所の使い方を理解できた、という印象でした。(朝ごはんは現地の時間で何時ごろにどこで食べるか、休憩時間はどこでどのように休むか、などを「考える」ことなく自動化できるようになるイメージでしょうか)。頻繁に住む場所を変えていてはまたその土地で新しくこの“なじむ”作業が必要となってきます。その意味では、ひとつ起点となる場所を決めてしまってそこからはあまり動かないようにする、という形にするのが「新しい環境へ移動した新鮮さ」と、「生活のすべてをイチから考えないといけない煩わしさから解放される」絶妙なバランスかな、と思います。

 

3)無理にでも外に出る

僕の場合は2か月の滞在でしたが、このような月単位での滞在となってくると中盤には外出が面倒になり近所のスーパーで必要な買い物をして終わり、という日が出てくるようになりました。普段と違う環境に適応するために知らず知らずのうちにストレスがたまっていることもあるので、休息をとるという意味においてそのような日も必要だとは思いますが、とはいえ基本的には「無理にでも外に出る」ということがおススメでした。

外に出るまではおっくうでも、やはりそこは普段と違う場所ですのでいざ出てみると必ず何か新しい発見や刺激がありました。僕の場合はそうして外に出て得た刺激を、なるべく頻度高く職場のチームに還元や共有するようにすることを意識していました。

 

4)感謝

どれだけきちんと自己管理をして仕事をしているつもりでも、必ずどこかでチームのメンバーには迷惑をかけていたり、負荷をかけてしまっていたりしたと思います。(特に僕の場合は時差のある場所に行きましたので、コミュニケーションが諸々大変だったり、オンラインではなくオフラインでの仕事が入ってきそうになり急遽代役を頼んだり)

そんな中でもこのような働き方を理解し、応援してくれた上司、メンバーには本当に感謝しています。

同時に、ただ迷惑をかけていると負い目を感じるだけではなく、普段と違う場所にいるからこその刺激や気づきを仕事やチームにも還元して、むしろプラスアルファの価値を出せるようになっている、と捉えつつチームに業務という形でも感謝の念を示すことも意識していました。

今後ワーケーションされる方はぜひこの感謝を大切にしつつ、じぶんなりのワーケーションを楽しんでいただければと思います。

 

 

これから働き方が多様化する中で、もはや場所を選ばずに働くことは特別なことではなくなっていくかもしれません。今回の内容が、その際にも何か参考になれば幸いです。

 

 

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Photo by Lauren Mancke on Unsplash