HR Blog
Asian Identityの中村(Jack)です。この度、Asian Identityとしてブログサイトを日本語とタイ語でスタートします。よりアジアの人事を、皆さんに身近に感じて頂くことが目的です。
One Size Fits All という言葉があります。洋服で「すべての人にフィットする服」という意味です。
人事の世界にも、「流行りのツールやコンセプトをマネする」「他者の成功事例を自社にも当てはめる」という傾向がともするとみられます。GoogleやNexflixでの人事施策がもてはやされ、それをコピーするといった風潮です。
しかし、人事の世界に「すべての企業にフィットする施策」というものありません。人事施策はその会社の理念や戦略とマッチしてこそ初めて成果に繋がります。
例えばGoogleで用いられている評価制度が、自動車部品を安定生産している会社にマッチするでしょうか。求められる事業スピードや社員のコンピテンシーが異なるのだから、それをマネしてもうまく行かないことは自明です。
かつて日本はアメリカ型の成果主義を90年代に導入し、多くの場合失敗したという経験をしました。日本人の国民性や思考様式に、アメリカで用いられている手法はダイレクトにはマッチしなかったからです。その苦い経験から、日本型成果主義と呼ばれるような、職能給と成果給のバランスを取った制度に各社落ち着いてきました。
弊社がビジネスをするタイを中心とする東南アジアにも各国各様の文化や慣習が存在します。そうした文脈を無視して、ビジネススクールで教えているような成功事例をそのまま持ち込んでもうまく行きません。しかしながら、まだまだそうしたケースが多いように見えるのが現状です。
セオリーや他社事例を学ぶことは大切です。ただしそこで得られるのはあくまで「オプション」です。そのオプションを、自社に適切に当てはめるために必要なのは「見立てる力」です。
自社はどこを目指しているのか?自社の組織風土の特徴は?自社の社員の強みと弱みは? そうしたことを正しく「見立てる」ことが出来て始めて自社にあった施策オプションを選び取ることが出来ます。
このブログサイトでは、弊社のコンサルタントの日常の活動を通じて得た様々な気づきやヒントを提供していきます。そこから、皆さんが自社の組織を見立てる際の視点が増えることを願っています。加えて、当社からの情報発信をする場にもしていきたいと思っていますので、弊社の存在が皆さんに少し身近に感じて頂けたら嬉しく思います。
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