Our Works
Asian Identityのワークショップには、タイをはじめ世界中で活躍するリーダーの皆さんにご参加いただいています。今回は、日本の設計会社でエンジニアとして活躍される田井中さんの声をご紹介します。
1, どのような目的で参加されましたか
自分自身の軸を明確にして、チームのビジョンを描きたいと思い、参加しました。
私は、お客様から「こういうものを作りたい」という依頼をいただき、それを形(製品や図面)にして提供する会社で、技術部門のチーフエンジニア(課長級)をしています。構造が複雑なものや、技術的に難しいものに対応できるのが強みで、自動車部品の試験治具やレース用電動バイク、美容機器、機械部品など、ありとあらゆるものを取り扱っています。チーム内でさまざまな仕事を取り扱い、人によってやっていることが違うため、仕事だけを見ると、何をやっているチームなのかが分かりづらく、ビジョンが描きにくいと感じていました。
それをなんとかしたいと思っていたところ、知り合いを介してJackさんのオンラインの無料イベントに参加し、「この方が講師のビジョンを描くワークショップなら面白い」と思い、参加を決めました。
2日間のワークショップで金額も高いので、どう上司の承認を得るか、かなり考えましたが、「目的・ワークショップの内容・参加後に実施したいこと」を伝えると、意外とすんなり許可してくれました。以前からチームのビジョンについて上司と話していたので、上司も私の状況を理解してくれていたようです。
2, プログラムを振り返ってみて、ここはご自身にとって重要だったと思う点はどのような点ですか
一般的なセミナーは、講師から受講者に一方的に話すものが多く、ディスカッションなどのアクティビティは、あっても少しだけだと思いますが、『リーダーシップの旅』は、他の参加者と意見交換をしたり、みんなで一緒に考えたりと、多くのアクティビティがあるのがよかったです。
特に良かったのは、「他者の視点」に関する新しい気づきを得て、理解を深められたことです。
自分の視点と他者の視点、という観点で理解ができました。同じことを聞いても、聞く人が聞くと、違う視点、違う意見が出てきて、自分の受け取り方が偏っていることに気づきましたし、参加者の人数分の視点と考え方を聞き、多面的に学びが得られました。
それから、コミュニケーションスタイルのアクティビティもよい学びになりました。どういうタイプがあるかと、それぞれのタイプの傾向がわかり、自分の傾向もわかりましたし、他の参加者や部下についても「このタイプはレイヤーを細かくして話さないと理解してもらえないのか」というような気づきを得ました。
実際、ワークショップ後に自分のチームでもやってみたんですけど、「やっぱりあの人はこのタイプ」「この人は意外とあのタイプ」という情報が得られ、チームの傾向もわかり、とても参考になりました。その人のタイプに合わせるように、また、タイプがわからない人に対しても、どういう傾向がありそうかを想像しながら、コミュニケーションするようにしています。
上司、同僚からも「ワークショップ後、変わったよね」と言われるのですけど、そのあたりを感じてもらえているのだと思います。
3, セミナー後にどのような変化を感じていますか
先程と重複しますが、他者の視点を考えて行動する、コミュニケーションスタイルを意識する、というのと、あとは以前よりアクションを起こすようになりました。
セミナー受講後、同僚の背中押しもあり、思い切って社長に話しに行きました。社長とビジョンの話をして、今の社長が描く会社のミッション・ビジョンに対する思いを聞くことができました。
私が参加した『リーダーシップの旅』に、会社で社長をしている方が3人参加していて、3人共タイプが違いましたし、私が想像していた社長のイメージと違ったのです。強いリーダーシップで組織を率いるのが自分のイメージだったのですが、リーダーシップにもいろんなタイプがあると知り、また、そこに自分の固定概念が入っていたことにも気づきました。そういうことがあった後に社長と直接話す機会を持てて、いろいろと話をして、自分の中のわだかまりが取れて、社長の理解度が上がりました。思い切って話してみてよかったですし、アクションできてよかったと感じています。
4, セミナー後、普段意識していることはありますか
他者の視点を意識しています。
例えば、ニュースを聞くときに、イスラエルのニュースであれば、加害者と被害者の視点、ガザの人の視点。記事に書いてある意見に引っ張られるのではなく、実際に、加害者、被害者、ガザの人はどう考えているか、ということを想像してみるようになりました。1つのニュースからイメージが膨らんで、いろんな視点、考え方が得られるようになり、世界の見え方が変わり、それによって人生が変わったと感じます。
考えるうちに混乱することもありますが、どう自分を保つかということも知ったので、そこも含めて面白いと感じています。
5, このセミナーの参加を検討する人に対してどんなことを伝えたいですか
「人生変わりますよ」と伝えたいです。
私は『リーダーシップの旅』に参加して、価値観が変わり、今までにない視点が加わり、フットワークが軽くなり、心のタガが外れました。
同じ回の参加者の中に、ご自身で「考えてはいるけど行動に移さないタイプ」と言っている方がいて、その方がワークショップを通じて変わっていくのを目の当たりにして、衝撃を受けましたし、私も「変わりたい」「変わろう」と思いました。仲間の姿を通じて、そして自分の経験を通じて、アクションすれば変わるということを実感しました。
6, これから取り組んでいきたいことは何ですか。
上司や社長など、上にはアクションができたので、もっと部下に対してもいろんな動きをかけていきたいです。そして、ワークショップで描いた3年後のビジョンの実現に向けて、アクションを続けていきたいです。
7, 現時点で考える、こんな自分になりたいという将来像がありましたら教えてください
「指導者」として、チームを「コントロール」するのではなく、「指揮者」として、調和を取ってチームをまとめたいです。そして、みんなでビジョンを実現したいです。
「指揮者」というのは、『リーダーシップの旅』の1か月後の振り返りをするグループメールで、Jackさんがくれたコメントにあった言葉で、自分の中のイメージと合致しました。
それから、3年後にまた「リーダーシップの旅」を受けたいと思っています。何回受けても、受ける回、メンバーが違うと受ける刺激も違うと思うので、また受けて、進化したビジョンに向かっていきたいです。
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田井中さん、素敵なインタビューをありがとうございました。
「リーダーシップの旅」は、次回、2024年6月21~22日にバンコクで、2024年7月11~12日に東京開催します。
多くの方に「一皮剥ける成長」を感じていただければと思います。詳細は下記よりご確認ください。
14 2月, 2022
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15 12月, 2023
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