HR Blog
バンコクを拠点とする組織人事コンサルティングファーム、Asian Identityの藤岡です。
さて、僕には神戸に両親と母方のおじいちゃんおばあちゃん、徳島に父方のおばあちゃんがいるのですが、タイで働いているということもあり、なかなかすぐには会いに行けません。
(昨今はコロナのせいでなおさら…)
そこで、離れていても連絡を取れるように、1年ほど前におじいちゃんおばあちゃんにタブレット端末をプレゼントし、それ以降はほぼ毎日のようにラインで電話をするということをしています。
おじいちゃんおばあちゃんですが、すでに80歳を超えており、タブレットをプレゼントした際も色々と伝えるよりもシンプルにラインのみをインストールし、ただの「大きい電話」として使ってもらう想定で説明をし手渡しました。
そんな中、2週間ほど前に父方のおばあちゃんから衝撃的な報告を受けました。
なんと、最近はもらったタブレットを活用しYouTubeで瀬戸内寂聴さんと上沼恵美子さんの動画を見ている、とのこと。
タブレットをプレゼントした際はラインの使い方のみに絞って説明をし、YouTubeについては言及すらしていなかったにも関わらず、です。
さらに驚いたことに、誰から教わったわけでもなく自分で色々と触っているうちに見つけたらしいのです。
大袈裟ですが、おばあちゃんが誇らしげにタブレットを使いこなしているということを報告してくれるのを聞きながら、人間の可能性は本当に見くびってはいけないなあ、と感じました。
そして、タブレットをおばあちゃんに渡したときは正直色々な機能を使いこなすのは難しいだろうという考えがありましたが、それも実は、若者はデジタルやテクノロジーに対してすぐに順応できる一方で歳をとるとそれが難しくなる、という僕の固定観念の表れだったな、と反省しました。
翻って仕事について考えてみると、同じようなメンバーと同じような仕事をしているとどうしてもそれぞれの人に対して自分の中で「その人ができることはこれくらいかな」と意識的・無意識的に線引きをしていることはないでしょうか。(僕はあります)
でも、実際は80後半のおばあちゃんが自力でYouTubeを発見し、使い方を理解し、楽しめる、というくらいどのような状態や環境にあろうとも人間の可能性は無限大です。
仕事においても、仕事以外の関りにおいても、自分自身が周囲の人に対して持っている「これくらいかな?」という固定観念にとらわれず、むしろ「この人はもっとできるんじゃないだろうか」「素晴らしい可能性を秘めているんじゃないだろうか」といった見方で周囲の人と関わっていくことで、自分も周囲の人も考えつかなかったような楽しさや幸せが生まれることもあるのかもしれないと考えている今日この頃です。
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Photo by Cookie the Pom on Unsplash
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