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コロナによって起きた“良いこと”

19 10月.2021

10月になり、ここバンコクも少しずつ人の流れが戻ってきました。オフィスでの業務を再開する会社も増えてきており、電車もだいぶ混むようになってきました。

 

先日、日本で久しぶりに会社に出社した友人が、「ただミーティングをするためにスーツを着て、満員電車に乗って、東京まで行って帰ってくるなんて、すごい労力をかけていたことに気付いた」と言っていました。

 

リモートワークに慣れた人々は、そういう感想を持つ人も多いのではないでしょうか。

 

リモートワークをしていなかった人でも、「出張しなくても海外拠点の人と打ち合わせをするのが当たり前になった」など、コミュニケーションの仕方はずいぶん変わったのではないかと思いますし、それによってかなりの効率化が得られたのではないでしょうか。

 

今後、コロナが徐々に終わり、普通に人に会えるようになっていったとしても、こうした一度起きた変化はある程度残るでしょう。つまり、我々は「新しい選択肢」を手にしたわけで、それはとても良いことなのではないかと思います。

 

先日、約半年ぶりに弊社では全員出社して“Office Gathering”をしました。これまでも分散的に出社はしていましたが、改めてみんなで顔を合わせて、思いのたけを語り合いました。

 

「じつはこの数か月とても苦しかった」「今日は早く起きて久しぶりにお化粧した」などと、普段聞けない声を口々に語りあってくれて、とても良い空気が流れました。

 

こうした「気持ちが通じ合う喜び」が直接話すことで得られる、ということにもコロナは気づかせてくれました。

 

もちろんオンラインでもコミュニケーションはできますが、直接話すことでしか得られない感情が確かにあります。リアルしかなかった時代には、こういうことにも気づくことは無かったでしょう。

 

「感情報酬」と言ったりしますが、気持ちを通わせること自体が人間にとっては大きな喜びである、ということを学びました。

 

こうして考えると、コロナがもたらしてくれた「良いこと」というのは結構あるなと思います。

 

もちろん苦しい2年間でしたが(まだ終わってないかもしれませんが)、「失ったもの」の裏側に「得られたもの」というのは必ずあるはずです。大事なのは、片方だけを見ずに、両方にちゃんと目を向けることなのではないかと思います。

 

電話を発明した発明家、グラハム・ベルはこんな名言を残しています。

 

「一つのドアが閉まるとき、別のドアが開く。しかし、閉まったドアをいつまでも残念そうに見つめているので、開いているドアが見えていないことがよくある。」

 

大事なのは「何が起きているか」よりも「どこを見ているか」なのかもしれません。コロナの収束を祈りつつも、最近はそんなことを考えています。

 

 

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Photo by krakenimages on Unsplash