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Asian Identityの中村です。今日は「顔」について。
リンカーンは「40歳になったら自分の顔に責任を持て」と言ったそうです。

確かに40歳くらいになると、顔(というか表情)に人格が出てくるというのがとてもよくわかります。
40歳になるまで必死で夢を追ってきた人は、まっすぐ、そしてキラキラしたまなざしをしているような気がします。
40歳になるまで愛を与え、また愛に包まれてきた人は、愛に溢れた温かい表情をしているような気がします。
40歳になるまで環境や周囲の人を批判しながら生きてきた人は、どこか人を疑ったような、そういう表情をしている気がします。
よく「習慣が人格を作る」と言います。40年も生きてくれば、生き方が習慣となり、それがその人の表情に表れてくるのです。
個人的には、40歳になるまでにどういう業界や組織に身を置いていたかの影響はとても大きいと思っています。
世の中には、ヘラヘラ笑っている事が許されない業界、会社というものがあります。例としては、タテ関係の厳しい金融機関や、目標達成に厳しい営業会社など。
そうした、一部の厳しい風土の会社に10年、20年と身を置くことで、おのずと表情筋も固くなりますし、人生の中で笑顔で過ごす時間の総量は少なくなります。
ある会社では「仕事中に歯を見せるな!」という指導をつい最近までしていたと聞きました。さすがにこういう会社は減ってきていると思いますが、昭和の頃は結構あったと思います。
「組織のエンゲージメントを高めるとは、別な言い方をすると組織の中の笑顔の量を増やすことだ」と言う考え方があります。
笑顔の多い組織は社員の幸福度も大きい。もし40歳の時に良い顔をしていたかったら、20代のうちは笑顔の多い職場を選んだ方がいいんじゃないか、と私は思っています。
ところで、ここ微笑みの国タイでは、多くの人々が基本的には一日の多くの部分を笑顔で過ごしていると思います。それが国民性であり、タイの良いところだと思います。日本人がタイに来てホッとする理由の一つがこの「笑顔」の多さです。
ところが日本からタイに赴任してきた際、特に元々厳しい職場にいた人ほど、この「笑顔で仕事をする」というのに耐えられない日本人が時々います。
「仕事中におしゃべりするな!」とイライラをぶちまけて、ローカルスタッフから総スカンを食らってしまった話も聞いたことがあります。
基本的に、微笑みの国タイでは「怖い顔」「怒った顔」はNGだと思います。
世の中のものごとに良し悪しは必ずしもありませんが、「笑顔」と「怖い顔」の2択で言ったら、殆んどの場合は「笑顔」でいたほうがよい事の方が多いです。
誰かに対して「怖い顔」「怒った顔」を見せることは、自分も相手も幸せにしません。
「不機嫌は最大の罪」とゲーテも言いました。機嫌の良い表情をしていることというのは、人間関係においての基本的なマナーなのです。そういう意味では、日本人はタイ人から学ぶべきことがたくさんあります。
私が見る限り、タイで成功する日本人は「笑顔」が素敵な人です。笑顔だから必ず成功するわけではないですが、笑顔じゃない人はあまり成功していないように思います。これはそこそこ相関性があると思っています。
人間40歳、50歳になると、人格が表情にあらわれてしまっていると述べましたが、タイで仕事をする人は笑顔に自信がある人が来た方が良いし、また駐在員を人選する人事部は「笑顔がある人かどうか」はちゃんとチェックしておいた方が良いと思います。
一般的に「顔採用」はよろしくないと言いますが、一定の人生経験を経た駐在員は、「顔採用」(というか表情採用)もあってよいと思います。表情は、人格やコンピテンシー、色々なものを表していると思うからです。
皆さんは、日々どれくらい「笑顔」で過ごせていますか?
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